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Wrong train
2008年11月1日
空港駅に向かう前に、まず1万円だけ両替。
モロッコの通貨は、ディルハム。
現在で1MADが11円ほど。
当時は1万円で830ディルハムくらいだった。

駅は到着ロビーのすぐしたにあった。
止まった下りエスカレーターを歩く。
自動券売機なんてない、窓口に愛想の悪いおっちゃんが一人いるだけだ。
行き先をつたえると、コンビニのレシートみたいなぺらぺらのチケットを2枚くれる。
1枚は空港駅からオアシス駅まで。
もう一枚はオアシス駅からマラケシュまで。
初めての土地で、しかも日本でも乗り換えというのは少し不安になるのに、
ましてやここはモロッコ。駅の表示はすべてアラビア語とフランス語だし。

ホームにいく。
ホームといっても1つしかないし、なんか薄暗い。
大きな荷物を持った人ばかりだ。

心の中では「世界の車窓から」の「タランタンタンタタータタン…」という音楽が響きかけては、フェードアウトしていくような微妙な感じだった。
ちゃんとマラケシュまで着けるのだろうか。

14時、ほぼ定刻通りに列車がやってきた。
いかにも国鉄!という感じの、重厚な列車だ。
無口ではあるが、文句を言わずにやるべき仕事をやるという感じの列車だ。

f0150862_23453429.jpg


二等車を買ったので、席を取るためにいち早く乗降口に行く。
しかし、
降りる人もまだ降りはじめたばかりなのに、乗る人がどんどんと乗っていく。
自分も負けじとせっせと乗り込む。
バックパックが重いので、乗降口に足をかけたときに後ろにつんのめりそうになる。

幸い、席が取れた。
向かい側には少し色黒のフランス人カップルがすわっていた。
向かい合わせの席なので、お互いの膝小僧がほとんどくっついている。
なんか近すぎて目のやり場に困ったので、ずっと外をながめていた。

ゴットン、

列車が動き出した。この乗り心地は懐かしい感じだ。
昔乗ったことがあるような感じだ。

しかし、外は小雨、空は曇り。
「世界の車窓から」はまだ流れない。
フランスの片田舎、そんな感じがする。
ところどころで、杖を持ったおじいさんが羊を放牧していた。

車内放送なんてないし、何駅についたのさえわからないから、
駅に着くごとに、駅名の看板をウォーリーを探せのごとく探した。
いっちょまえに車内販売もあった。
向かいの男性が缶ジュースを買った。
口に入れた瞬間、まずそうな顔をした。

そうこうしているうちに、まわりの人がざわざわ降りる準備をしはじめた。
おそらくマラケシュに行く人も多いだろうから、次がオアシス駅なんだろう
と決め込んで、自分も降りる準備をする。
案の定、オアシス駅だった。GARE DE L'OASISと書いてある。
僕は列車を降りて、列車はカサブランカへと向かった。

一度駅の構内に入って、電光掲示板で時間をチェックする。
フランス語はよくわからないが、マラケシュ行きは20分後れみたいなことが書いてある。
最初はホームで待っていたが、雨風がきつくなってきたので、構内で待つことにした。

待てど暮らせど列車はこない。マラケシュ行きは向かいのホームから出るので、向かいへ移動した。
そこにいたモロッコ人家族に、
「マラケシュに行くんですか?」
と英語でたずねたら、
フランス語で
「いくよ。あなたも?」
らしきことを言われ、イエスと答えた。
しかし、待てど暮らせどまだ列車はこない。

いらいらしてきたので、向かいのホームにもどって駅員さんらしいおじさんにたずねた。
日本から持ってきた「3日でマスターフランス語旅行会話」に載っていた、
「パリ行きの電車は何番ホームから出発しますか」を応用した。
すると、通じた余韻に浸っている間に、おじさんは親切に、僕の肩に手をかけ、「2番だよ」と教えてくれた。
そんなことはわかっていたが、確認できたのでほっとした。

また向かいのホームに戻ると、さっきの家族はいなかった。
マラケシュへの安全パイだったのに。

すると、遠くに列車のライトが見えた。
こんどこそ、心の中で「世界の車窓から」が響き始めた。

みんながざわざわと荷物を持ち始めた。
僕はもう一度確認のために、横にいたジョージ・クルーニー似のおっちゃん
に「これマラケシュ行きやんね?」と聞いた。
「そうだよ」
と彼は答えた。
やれやれと、列車に乗り込む。車内はそれほど混んでおらず、簡単に席が取れた。
向かいには大学生っぽいモロッコ人女性が座っていた。
網棚に荷物を置こうとしたとき、さっきのジョージ・クルーニーがパパパっと乗り込んできて、「何か」を告げて、また出て行った。
速すぎて何を言ってるのかわからなかった。
(いや、わかりたくなかったのかもしれない)

しばしの時を過ごしたオアシス駅のホームに別れを告げる。
列車がゴットンと動き出す。これを待ちわびていた。
ホームにいた日本人旅行者と目が合った。


??

ちょっとまてよ、
ホームには日本人旅行者、さっきのジョージ・クルーニーの伝令…

「すいません、これはマラケシュ行きですか?」
向かいの大学生にたずねた。

「ノー!」「これはウジダ行きよ」
「マジで!」
「うそじゃないわよ!次の駅で降りて戻りなさいよ」

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ジョージ・クルーニーは「ごめん、これマラケシュちゃうわ」と言いにきてくれたのだった。
まぁ、不幸中の幸いだったのか、被害は最小限ですんだ
あわてて、網棚から荷物を下ろし、名前も分からない次の駅で降りた。

ホームには誰もいない。
オアシス駅に戻る電車はいつくるのか。
マラケシュ行きの電車は2時間に1本。
現在15時。
はたしてマラケシュには何時に着くのだろう。

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by thistimelastyear | 2008-12-07 23:48 | モロッコ
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